CIO Handy Fan レビュー|冷却プレートの実力と正直な弱点を1.5か月使って検証

CIO Handy Fan を手に持ったときのサイズ感 ガジェット

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猛暑日にハンディファンを使っても、生ぬるい風が出るだけで結局涼しくならない。そんな経験はありませんか。今回レビューする「CIO Handy Fan」は、冷却プレートを搭載することで、その不満に正面から応えようとしたモデルです。

ただし価格は9,980円。一般的なハンディファンの3倍以上します。この記事では、実際に約1.5か月、通勤の行き帰りと帰宅後の自宅で使った実機レビューをもとに、良かった点も正直イマイチな点も包み隠さずお伝えします。冷却プレート付きのハンディファンが本当に買いなのか迷っている方は、判断材料にしてください。

CIO Handy Fan とは?|冷却プレート・3WAY・モバイルバッテリーの全部入りモデル

CIO Handy Fan の化粧箱(ブラック)
「止まらない涼しさ」を掲げるCIO Handy Fan。着脱式バッテリー・ハンズフリー・置くだけ充電・冷却プレートの4つが売りです

CIO Handy Fan は、充電器・モバイルバッテリーで知られる国内メーカーCIOが手がけたハンディファンです。最大の特徴は、風だけに頼らず半導体(ペルチェ)冷却プレートを搭載している点にあります。手持ち・首掛け・卓上の3WAYに対応し、付属の台座に置くと左右60度・合計120度の自動首振りが使えます。

もうひとつの軸が、持ち手部分が3,400mAhのモバイルバッテリーとして分離する構造です。最大15W(5V/3A)でスマホに給電でき、完全パススルー充電に対応しているため、充電しながらファンを回すこともできます。価格は9,980円(税込)と、ハンディファンとしては明確に高価格帯です。

  • 価格:9,980円(税込)
  • 型番:CIO-HAFAS-MB15W1C-3K-BK(ブラック)
  • 本体重量:約275g(台座約125g)
  • バッテリー:3,400mAh/3.6V/12.24Wh
  • 駆動時間:最大約6.5時間(風量弱・冷却OFF時)/冷却プレートON時は最大約1時間
  • 風量:4段階(弱・中・強・ターボ)
CIO Handy Fan の付属品一覧(本体・台座・充電ケーブル・ストラップ・取扱説明書)
付属品一式。本体のほかに台座、充電ケーブル、ストラップ、USB-C変換コネクタ、取扱説明書が入っています

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【実機レビュー】約1.5か月、通勤と自宅で使って分かったこと

① 冷却プレートの冷たさは本物|体感10秒で「効いてきた」と分かる

冷却プレートを肌に当てると、体感10秒ほどで、はっきり「冷たくなってきた」と分かります。風だけのハンディファンと決定的に違うのはここでした。風の涼しさと、肌に触れた面の冷たさが同時に来ます。「今すぐ涼しくなりたい」という場面では、かなり頼れる一台です。

CIO Handy Fan の冷却プレートを腕に当てて使っている様子
背面の冷却プレートを腕に押し当てて使います。風を浴びるのではなく、肌を直接冷やすタイプです

② 3WAYの使い分け|家は卓上、外は手持ち、首掛けは出番なし

まず首掛けですが、正直これは使わなくなりました。付属のストラップにカラビナを通して首から下げる方式で、本体が重いぶん、短時間で首が痛くなってきます。さらに紐が1本なので、歩くと本体がくるくる回ってしまい、風が自分に安定して当たりません。両手が空くのは確かに便利なのですが、そこまでして使う気にはなれませんでした。

手持ちも、普段からずっと持ち歩くには少し重く感じます。本体はごつごつした見た目でカッコいいのですが、意外と角が手に当たって痛いときがありました。ただ、好きな場所を狙って冷やせるのは手持ちならではです。その意味では、外出時にいちばん使ったモードでした。

CIO Handy Fan を手に持ったときのサイズ感
手に持つとこのくらい。四角い持ち手はしっかり握れる反面、角が手のひらに当たることがあります

そして卓上、これが本命でした。付属の台座に置くと自動で首振りしてくれて、風量もしっかりあるので普通に涼しいです。家ではPCデスクに置いて、部屋が涼しくなるまでずっと回しています。家にいるあいだは、これがほぼ定位置でした。

CIO Handy Fan を付属台座に立てて卓上ファンとして使っている様子
台座に立てればそのまま卓上ファンに。置くだけで充電が始まるので、PCデスクではこの状態が定位置になりました

③ モバイルバッテリー分離は「ロマン枠」|実用性より所有欲に効く

発想としては最高だと思います。ハンディファンがそのままモバイルバッテリーになるわけですから、ガジェット好きならまず心を掴まれるはずです。ただ実用性で言うと、外でスマホの充電が切れたときにわざわざこれを分解して使うかというと、正直微妙です。そもそも今どきモバイルバッテリーは多くの人が持ち歩いていますし、分解するひと手間もかかります。

CIO Handy Fan をファン部分とモバイルバッテリー部分に分離した状態
持ち手を引き抜くと、3,400mAhのモバイルバッテリーとファン部分に分かれます

いちばん引っかかったのは、外したあとのファン部分をどこに置いておくかです。分解自体は1回で済むのですが、本体がそれなりに大きいので、外した状態だと持て余してしまいます。

さらに、ワイヤレスイヤホンのような消費電力の小さい機器を充電するときは、低電流モードに切り替える必要があります。手順は、機器をつないでからボタンを5秒ほど長押しし、ランプが点滅すれば切り替え完了です。操作そのものは単純なのですが、こうしたひと手間が積み重なると、やはり使わなくなっていきました。

つまり、実用性で選ぶ機能ではありません。ただ、こういう仕掛けにワクワクできるかどうかは、また別の話です。ガジェット好きなら、この構造だけで「カッコいい」と思えるはずです。

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④ 充電しながら使えるので「電池がない」が起きない

完全パススルー充電に対応しているうえ、台座に置くだけでも充電が始まります。デスクでは置きっぱなしで運用できるため、充電のタイミングを意識することがありません。おかげで急に出かけることになっても、「電池がない」という事態が起きませんでした。ハンディファンで地味に困るのがまさにここなので、この一点だけでも価値があります。

正直レビュー|CIO Handy Fan のデメリット・注意点

① 冷却プレートを使う機会が、思ったより少ない

正直なところ、冷却プレートを使う機会は思ったより少ないです。プレートは肌に押し付けて冷たさを感じるものなので、汗をかいた状態で使うと本体が汚れてしまいます。そのため、汗だくになるほど暑い日ほど、冷却プレートは使いづらくなります。

プレート自体が小さいことも理由のひとつです。触れられる面積が限られるので、体全体を冷やすというより一点をひんやりさせる感覚に近く、効果は正直いまいちだと感じました。加えて冷却プレートをONにすると、公式値でも連続稼働は最大約1時間です。つけっぱなしにする機能ではなく、暑さのピークだけで使う切り札と考えたほうがよさそうです。

ただし、涼しさそのものに困ることはありませんでした。冷却プレートが使えない場面でも、風量を強にすれば十分に涼しいからです。

② 約275gと一般的なハンディファンより重い

約275gは、軽量なハンディファン(140g前後)のちょうど2倍ほどの重さです。これがいちばん響くのが首掛けで、10分ほど下げているだけで首が痛くなってきます。手持ちでも、長時間ずっと握り続けるのは厳しいと感じました。加えて持ち手の角が手のひらに食い込むので、握りっぱなしにする使い方には向いていません。

③ 冷風は出ない|これは仕様なので誤解しないように

これはデメリットというより、購入前に知っておくべき仕様です。この製品は冷たい風を送るのではなく、プレートに肌が触れることで冷たさを感じる仕組みになっています。商品説明をきちんと読めば書いてあることなので、誤解したまま買わないようにだけ注意してください。そもそもこのサイズで冷風まで出せるなら、それは未来の技術です。

④ 冷却プレートを起動するまでの操作が煩雑

地味ですが、毎日使ううえでいちばん引っかかったのがここです。ボタンを2回押してロックを解除し、もう1回押して風量「弱」で起動させ、さらに長押しすることで、ようやく冷却プレートが動き出します。慣れるまでは「あれ、どうやるんだっけ」となりました。暑くて一刻も早く冷やしたいときに、この手順を踏むのは正直もどかしいです。

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【スペック早見表】CIO Handy Fan

項目内容
型番CIO-HAFAS-MB15W1C-3K-BK(ブラック)
本体サイズ約205 × 51 × 83mm
本体重量約275g
台座サイズ・重量約96 × 35mm/約125g
バッテリー容量3,400mAh/3.6V/12.24Wh
定格容量1,600mAh(5V/3A)
連続使用時間(ファンのみ)最大約6.5時間(風量:弱)
連続使用時間(冷却プレート併用)最大約1時間(風量:弱)
風量調節4段階(弱・中・強・ターボ)
冷却プレート半導体(ペルチェ)冷却プレート
USB-C 入力5V/3A(最大15W)
USB-C 出力5V/3A(最大15W)
台座 USB-C 入力5V/3A 以上
充電時間約99分(使用環境により異なります)
首振り左右60度・合計120度(台座使用時・自動)
パススルー充電対応(台座に置くだけで充電開始)
カラーブラック/ホワイト
付属品取扱説明書(日本語・英語)、ストラップ、充電ケーブル(USB-C to USB-C)、USB-C変換コネクタ(本製品専用)
保証期間1年
価格9,980円(税込)

CIO Handy Fan はこんな人におすすめ

  • おすすめな人:必要なときに、ガツンと涼しくなりたい人
  • おすすめな人:外出時の荷物をできるだけ減らしたい人(ファンとモバイルバッテリーが1台にまとまります)
  • おすすめな人:外でも家でも、1台で使い回したい人(手持ちと卓上の使い分けが快適です)
  • おすすめな人:ガジェット好きな人(分離する構造そのものにワクワクできます)

反対に、気軽に外で使いたい人や、とにかく安く済ませたい人には向きません。約275gという重さと、操作にひと手間かかる点が、そのまま負担になるからです。その場合は140g前後の軽量モデルを選んだほうが、満足度は高くなります。

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CIO Handy Fan に関するよくある質問

Q1. 充電しながら使えますか?

使えます。台座に置くだけで充電が始まり、そのまま卓上ファンとして回せます。ボタンを押せば左右60度・合計120度の自動首振りも使えるので、デスクでは置きっぱなしで運用できます。充電のタイミングを気にせず回し続けられるのは、想像以上に快適です。

Q2. 冷却プレートをONにすると、どれくらい持ちますか?

公式値では、風量「弱」で最大約1時間とされています。ただ正直なところ、電池が切れるまで使い切ったことはありません。風量によっても変わるので、実際の持ち時間は使い方次第です。少なくとも「何時間もつけっぱなし」という使い方には向かない、と考えておくのが安全です。

Q3. モバイルバッテリーとしてスマホは何回充電できますか?

バッテリー容量は3,400mAhですが、実際に機器へ渡せる量を示す定格容量は1,600mAhです。最近の大容量スマホだと、フル1回分にはまったく届きません。あくまで緊急用と考えたほうがいいです。メインのモバイルバッテリーとして当てにすると、物足りなく感じるはずです。

Q4. 首掛けでも使えますか?重くないですか?

使えますが、正直おすすめはしません。約275gあるので、10分もすると首が痛くなってきました。付属のストラップが太い紐1本のタイプで、歩くと本体が回ってしまうのも理由です。市販のストラップで自分に合うものを探せば、もう少し使いやすくなるかもしれません。

まとめ:CIO Handy Fan は、ガジェット好きで外出が多い人に刺さる一台

冷却プレートの冷たさは本物で、肌に当てて体感10秒ほどではっきり効果が分かります。3WAYのうち、家では卓上、外では手持ちという使い分けができ、充電しながら回せるので電池切れの心配もありません。持ち手がモバイルバッテリーになる構造は、実用性以上にガジェットとしての面白さがあります。

9,980円という価格は、ハンディファンとしては確かに高めです。ただ、安物買いの銭失いという言葉もあるとおり、毎年安いモデルを買い替えるくらいなら、この1台を長く使ったほうが結果的に満足できるはずです。冷却プレートを主目的にすると期待外れになりますが、風量の強さ・3WAY・充電しながら使える点に価値を感じるなら、十分に元は取れます。

ごつごつした見た目、分解できる構造、そしてロマン。ほしいと思う層は限られるかもしれませんが、刺さる人にはとことん刺さるハンディファンです。ガジェット好きを自認しているなら、一度手に取ってみる価値はあります。

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